ひと昔前、と言っても昭和の20年代までは、文字通り手づくり、人海戦術によって、日々の天候に左右されながら瓦は造られていました。

特に原土の採掘は、12月〜3月までの寒くて湿気の少ない時期に集中させ、1年間の原料を確保していました。

1. 
   1.泥請け　原土採取
   硬い原土に矢を打ち鍬で掘り起こす。
2. 
   2.山積み乾燥
   約3ヶ月乾燥させる。
3. 
   3.じょれん
   乾燥させた土に水を加えながら練る。
4. 
   4.土ふみ
   足で踏みながらさらに練る。
5. 
   5.タタラ造り
   練った土を積み上げタタラをつくる。
6. 
   6.目付けと生瓦切り
   セギを打ち込み定規をのせ、その上端を手縄で切る。
7. 
   7.荒地を作る
   粘土から瓦の原形にする。
8. 
   8.乾燥
   乾燥させる。
9. 
   9.白地作り
   切り請けと呼ばれる瓦の成形。
10. 
    10.白地の乾燥
    棚に入れてさらに乾かす。
11. 
    11.薬かけ(釉薬)
    釉薬をかける。
12. 
    12.焼請け(登り窯へ)
    登り窯での焼成。