基本性能の1番目にランクされる屋根の防水性能。住宅もふくめ建築物の最大の敵は水。雨からいかに住まいを守るか。これが快適で丈夫で長持ちする住まい造りの基本です。
特に日本は、先進国の中でも降雨量は多く、平均的な年間降雨量は1500〜2000mm。多いところで4500mm以上にも達します。
屋根は、雨から住まいを守る最前線の役割を担っています。
石州瓦は屋根の防水性能を検証するため、ごらんの「送風散水試験」と「透水試験」を実施しました。
送風散水試験は石州瓦で葺いた屋根自体の防水性能を、透水試験は石州瓦本体の透水性能を測る試験ですが、いずれも高い性能を示すことが出来ました。
![]() JASS12送風散水試験 |
![]() |
強風を伴う降雨に対する瓦の水密性(防水性)を確認する試験が送風散水試験です。試験体に一定の量の水を放水すると同時に送風をはじめ、15分間の経過の後、試験体の裏面への水の浸入量を測定します。
今回の試験では、下記の水量と風速を想定して行いました。
散水量 2.4月L/分。時間降水量に換算して144mm/hを想定
風速 20.5m/S。降雨時最大風速を想定
屋根勾配 4.5寸
判定基準 | 屋根葺き材の水密区分 |
---|---|
水漏れがないこと | I |
強風雨浸水量が10ml/分以下 | II−1 |
強風雨浸水量が100ml/分以下 | II−2 |
上記以外のもの | II−3 |
(建材試験センター試験)
石州瓦の水密区分はII−1。
瓦の表面から裏面へ水分がどの程度透過するかを確認する試験です。図のように水をいれた管を瓦に垂直に立て24時間放置。その後、瓦の裏面の濡れ具合および水滴の有無をチェックします。
一部の石州瓦の裏面に「濡れ」が見られたものの、雨漏りの原因となる水滴は認められませんでした。
(島根県産業技術センター試験)
屋根自体の防水性能は、屋根材の性能と下地の施工内容の二つに左右されます。石州瓦は屋根自体の防水性能を高めるため、瓦本体に逆水防止の「水返し防波堤」を大きく2〜3重に施し、瓦表面の谷部分の深さを大きくとり、雨水が下方に流れやすい工夫をしています。
雨水は屋根材と屋根材の隙間から侵入するだけでなく、屋根材自体にしみ込み、下地を濡らします。水のしみ込み量が少ないほど、いい屋根材というわけです。
石州瓦の透水量は、きわめて低く、雨漏りの原因となる水滴は発生せず、わずかに濡れが認められるに留まっています。